【春日部市】大雨で「地下神殿」が本来の姿に! 迫力ある映像が話題、首都圏外郭放水路が再び稼働
秋雨前線の影響により、西日本から東日本の広い範囲で大雨となっています。
春日部市にある「首都圏外郭放水路」では、2026年9月8日夜から9日朝にかけて降った大雨により、調圧水槽への流入が始まり、排水ポンプが稼働しました。
この影響で、9月9日(水)に予定されていた首都圏外郭放水路の見学会は中止となりました。見学会公式サイトによると、その後ポンプは停止していますが、調圧水槽の底盤までは下りることができない状況となっています。
首都圏外郭放水路とは?
首都圏外郭放水路は、春日部市の上金崎から小渕にかけて、国道16号の地下約50メートルに造られた、全長約6.3キロメートルの世界最大級の地下放水路です。

大雨によって周辺の中小河川の水位が上昇すると、あふれる前に水を地下へ取り込み、トンネルを通して調圧水槽へ送ります。その後、庄和排水機場のポンプを使って江戸川へ排水し、浸水被害を軽減する役割を担っています。

巨大な柱が並ぶ調圧水槽は、その壮大な姿から「地下神殿」や「防災地下神殿」と呼ばれています。普段は見学スポットとして親しまれていますが、本来は春日部市をはじめとする周辺地域を水害から守るための治水施設です。
大雨時の迫力ある映像が話題に
国土交通省江戸川河川事務所は、9月6日から7日にかけて発生した大雨の際、首都圏外郭放水路へ大量の水が流れ込む様子を撮影した映像を公開しました。
約46秒の映像には、春日部市内を流れる倉松川の水が第3立坑へ勢いよく流れ落ちる様子や、調圧水槽が次第に水で満たされていく様子が収められています。

「第3立坑」※見学時の様子

「第3立坑」底盤部より
普段、見学会などで目にする静かな「立坑」とはまったく異なる光景です。SNSでは、実際に地域を守る施設の姿に驚きや感謝の声が多く寄せられました。反響を受け、江戸川河川事務所は映像をダウンロードできる形式でも公開しています。
関東では帰宅時間帯の激しい雨に注意
9月9日も秋雨前線が本州付近に停滞し、暖かく湿った空気が流れ込んでいます。関東地方では午後から局地的に雨雲が発達し、帰宅時間帯に激しい雨となる恐れがあります。
また、江戸川河川事務所は、大雨の影響で行徳可動堰の堰上流水位が操作水位に達する見込みとして、9月9日17時ごろからゲートを全開するとSNSで発表しました。水位が急激に上昇する可能性があるため、川には近づかないよう呼びかけています。

大落古利根川
これまでの雨で地盤が緩んでいる場所では、少ない雨でも土砂災害の危険度が高まることがあります。道路の冠水や河川の増水にも十分注意し、気象情報や避難情報をこまめに確認してください。
※大雨や施設の状況は変化する可能性があります。最新情報は、気象庁や国土交通省江戸川河川事務所、自治体からの発表をご確認ください。
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