【春日部市】「市民のいばしょ」がカタチに! 「春日部市新本庁舎」が東京建築賞 奨励賞を受賞しました
春日部市中央に誕生した春日部市新本庁舎が、「第51回 東京建築賞 一般部門二類 奨励賞」を受賞しました!

プレスリリースより(撮影:川澄・小林研二写真事務所)
設計を手がけたのは、数多くの公共施設を設計してきた株式会社久米設計(本社:東京都江東区)。今回の受賞は、「行政の場」であると同時に、「市民のいばしょ」としても親しまれる庁舎のあり方が高く評価されたものです。
街にひらかれた、新しい“市役所”のかたち
新庁舎は、老朽化や機能分散していたこれまでの庁舎の課題を解決するために、旧病院跡地を活用して整備されたもの。まちの顔ともいえる場所で、春日部のこれからを見据えた“市民のための庁舎”として設計されました。
注目すべきは、春日部駅西口から徒歩約8分にある「まちなかひろば」を中心に設けられた、市民が自然と集まれる開かれた空間です。

内覧会(2023年12月22日)の様子
その広場を囲むように、レストランやホール、こどものプレイルームなどが入る2棟の小さな建物を配置し、奥に本庁舎が建つというユニークなつくりになっています。
このレイアウトにより、まちとの一体感や居心地の良さが生まれ、気軽に立ち寄れる“ひとにやさしいスケール感”が演出されています。
大階段とテラスでつながる「市民のいばしょ」
本庁舎は、水害対策の観点から1階を駐車場、2階以上を庁舎機能とした設計に。
広場と市民窓口がある2階は、大階段とテラスによって立体的につながり、市民が行き交い、くつろぐ風景が広がります。

プレスリリースより(撮影:川澄・小林研二写真事務所)
さらに毎月、「市」やカフェが主催するひろばイベントも開催され、広場のステージが市民の表現の場となるなど、まちとひとの交流が生まれる場所として日々活用されています。

プレスリリースより(撮影:川澄・小林研二写真事務所)
設計者コメント
春日部市の新庁舎は、老朽化した市役所機能の統合と旧病院跡地の活用を目的に建設されました。まちづくりの一環として、広場や歩道の整備も進められ、市民が集う「いばしょ」としての役割も担っています。庁舎は広場を囲む小さな棟と分棟構成とし、まちに開かれた設計としました。現在は広場イベントも定期開催され、市民に広く利用されており、まちと人をつなぐ場として評価されています。
名称:春日部市新本庁舎
所在地:春日部市中央7-2-1
延床面積:24,261.15㎡
構造/規模:RC/S構造 地上6階・地下1階
竣工:2023年9月
設計:株式会社久米設計
施工:大林組・東武建設・正和工業 特定建設工事共同企業体
受賞歴:東京建築賞 奨励賞/SDA賞/グッドデザイン賞
「まちの風景を変える」挑戦はこれからも
春日部市役所は、春日部駅周辺の再整備や、歩道の拡幅整備などとも連動しながら、まちのにぎわいを生み出す拠点の一つとして、これからさらに大きな役割を果たしていきます。

プレスリリースより(撮影:川澄・小林研二写真事務所)
「市民のいばしょ」として、これからも長く愛される場所であることを心から願っています。
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